2012年5月6日日曜日

「がっちりマンデー」サントリー特集から考える企業経営の人材配置

今朝の「がっちりマンデー」はサントリーの特集だった。

ここ数年、ハイボールが人気だが、その前までのウイスキー人気の凋落ぶりは惨憺たるものだった。
ある若手社員が、ウイスキーにソーダを入れてレモンを入れては?という意見を述べ、
それがハイボールになった。
この意見に、社内では、
「レモンを入れるなんて邪道だ」
「今までもあった飲み方でどうだろう?」
などと反対意見もかなりあったようだ。

私の経験から考えても、
社内からの反対意見は当然出てくる。。
それも、若手社員の意見など、ベテラン社員からすればそんな意見は従いたくない。

先に進もうとする勢力があれば、今を維持しようとする勢力がでる。

作用反作用の法則だ。

そして、大体が保守勢力が強い。
人間、今の状態を変えたくはないものだ。

企業は社長が独裁者だ。
特にサントリーは未上場の会社であり、なおさらだ。

この若手社員の意見に、
「とにかくウイスキーを売れ!」
と意思決定をしたそうだ。

この英断が、今のハイボール人気につながった。

企業は社長の意思決定がすべてだ。
しかし、だからこそ、周囲に人材を配置しなければならない。
なんでも一人で考えて、すべてが正しいスーパーマンは人間である以上、いない。
意思決定に資する意見を述べてくれる人を周囲に配置しなければならない。
サントリーの場合、若手社員の意見が社長に届くのだから、
きっと風通しのいい会社なのだろう。

統治の構造から考えれば、
社長の周りには、事業系の人材と財務系の人材の2人は少なくとも必要だ。
それぞれ が、どこまでの能力あるかにもよるが、
財務、会計、マーケティング、IT、そして本業についての能力が必須である。
それに応じて、人数は増えるかもしれない。

事業の成功可能性を高めるためにも、
社長の周囲に人材を配置する、
特に、社長に言い難いことを言える人間を置けるかどうかが、
事業の成否を左右する。
その、根本にあるのは、社長の器と言ってもいい。。。

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