『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』小暮太一
を読んだ。
この本は、労働者がラットレースから抜けだして、
幸せに暮らせるにはどうすればいいかが書かれています。
マルクスの『資本論』を土台にして、
給料のこと、会社のことがわかりやすく書かれており、
いくつもの疑問が氷解する良書だ!
なぜ給料はその金額なのか?という疑問に対して、
給料は、必要経費の積み重ねでしかないとしている。
つまり、給料は、労働力の価値として、
食事の価値
住宅の価値
洋服の価値
その他の価値
の積み重ねであり、会社の売上が上がろうが、利益が上がろうが関係なく、
よって、給料は上がらないとしている。
そう、
「一生懸命やれば、その分報われる」
「この給料じゃ、ここまで働けばいいだろう」
「がんばりは、誰かが見ていて、ご褒美をくれる」
とか、そういった言葉は給料には、何の意味もない。
給料額は、”がんばり”とは無関係なのだ。
こんな話になると、
「じゃ、がんばらない!」
という短絡的な人がすぐにでてきそうだが、
ここで考えなければならないことがある。
人は、楽をしたければ(語弊があるかな?)、
土台=価値をあげる
ということをしていかなければならないということだ。
簡単に言えば、”強み”、それも普遍的な”強み”を作ると いうことだ。
私は、給料は上がれば嬉しいが、
あまり考えないように働いてきた。
望みは、参謀のような存在になりたいということだった。
だから、様々な勉強をし、経験をしてきた。
M&A、新規事業の立ち上げ、財務対応、人事対応、マーケティング戦略構築・・・
本当にいろいろな経験をさせてもらってきた。
結果として、土台ができたのだと思う。
若い人は特に、
今、働いている仕事は、
土台=価値を作れるのかどうかを是非考えてみて欲しい。
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